第115回「非線形・統計力学とその周辺」セミナーのご案内
日時:2012年6月29日(金)16:30―18:00
場所:京都大学工学部総合校舎1階111講義室(吉田キャンパス)
講演者:
梅野 健(京都大学情報学研究科)
講演題目:
カオス・非平衡統計力学の情報通信・シミュレーション技術への応用理論
- カオスモンテカルロ計算のSuperefficiency効果を中心に -
講演要旨:
いわゆる"一般の積分"をカオス力学系の力学変数の時間平均によって"再定義"する カオスモンテカルロ計算について、その数理的基礎から応用まで研究成果を、特に 下記の5つのトピックスを中心に紹介し、議論したい。 @フーリエ変換の計算 Aいたるところ微分不可能な被積分関数の積分 B計算の収束性とSuperefficiencyの起源 Cカオスモンテカルロ計算過程の久保公式の導出 D応用:ルベーグスペクトルフィルター(Lebesgue Spectrum Filter) カオスCDMA通信とカオス最適化の"負"相関効果について